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さて、自己紹介を。

改めて初めまして。
管理人の珠羅です。

黒執事の素敵サイト様を見ているうちに、自分でも書いてみたくなりました。

以前、別のブログでも他ジャンルで書いていたのですが興味の対象が黒執事に移ってしまい… (;・∀・)


小説をmainにするつもりですが、もしかしたらちょっとillustも載せるかもしれないです。
あと、diaryも…。

まだまだ不慣れですが、お付き合いしていただけると幸いです。

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「....何を言っているのです?」

低い、僕を責めるような響きを持つ声に体が震える。それでも先ほどの台詞を撤回する気はなかった。紅茶色から紅色に染まった....悪魔の本性を表し始めた瞳を見つめ返す。

だって、もう限界だから。

抱かれている時だって、いつもお前の瞳は冷めている。その瞳を見たくなくて、いつも目を逸らしていたことにきっとお前は気付いていない。
呼吸も衣服も乱れていない。いつも僕ばかり乱れている。好きなのも、苦しいのも、セバスチャンを想って悲しいのも、切なくなるのも。絶対に僕だけ。

ほら、今だって餌が自分に背いて離れていくのが気に入らないだけなんだろう?どうせ抱いたことも契約の一環、もしくは魂の味付けかつまみ食いなんだろう?
セバスチャンが僕と同類の想いを向けてくれるから、僕の台詞に怒ってるんじゃない。

「セバスチャン」
「....」
「....疲れた」

僕だけだ、という関係に。
いつもいつも、お前が頭から離れない。恋は盲目とはよく言ったもので、セバスチャンが絡むと冷静ではいられなくなる。自分が保てない。

「苦しいのも、もう飽きた」

届かないと分かりきった手を、何度伸ばした?セバスチャンは払い落としもしなければ、その手を取ることもなかった。ただ、無表情にその手を見つめているだけだった。
届かないと分かりきった想いを、何度伝えた?その度に返ってくるのは無関心だけだと思い知らされていたのに。

「....っ、お前は」

ほら、何も言わないのが答えじゃないか。
面白かったか?滑稽だっただろうな?脆弱な人間の子供が自分の事でもがき苦しみながら堕ちていくのを見ているのは。

「愛してくれたことなんて無かっただろう?」
(体だけでも繋げていたい。いつか、愛して欲しい)

そう思っていたのはそう昔では無いはずだ。
でも、体だけでもいいと思えるほど大人でもなかったし、何より想いが肥大しすぎた。
愛してくれると夢を見られるほど子供でもなくなってしまった。

「だから、終りにしよう」

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新年あけましておめでとうございます。
今年がみなさまにとって素敵な一年でありますように



さあ、一丁前に絶賛スランプ中です。
この間から書いては消し、書いては消しを繰り返し…。
今年もがんばって書きますので、お付き合いいただければ幸いです。
それでは

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限界が近かった。




僕らが出逢って3年。
想いが通じて付き合いはじめて2ヶ月。



キスはしてくれる。僕もする。
抱きしめてくれる。僕もする。



「セバスチャン」
「何でしょうか、坊ちゃん」



夜会から帰るとき、車の中に漂う女物の香水の香り。
どこかのご婦人の移り香。
それも、毎回香りが違っている。

冷えた僕の指先は、セバスチャンに手を伸ばそうとして留まる。
冷えるのは、セバスチャンがどこかへ行ってしまうから。
僕を会場に残して、どこかのご婦人と。
僕の...男の身体と、女の身体では比べるまでもない。
体を繋げようとして迫った時も、やんわはぐらかされ、半ば強引に体をつなげた。
それも、一度だけだ。


(気づきたくなかった)


だって、セバスチャンが僕以外の人間と関係を持っていることが分かっても。
繋ぎとめておく術がなくても。

僕はセバスチャンを愛してしまっているのだから。
一方通行の想いに苦しめられるだけの日々に終止符を打とうとした。
これで忘れるんだって。



なのに。







どうして。







「...え」









「伯爵、あなたは妊娠されています」








ああ、神様はどれだけ僕が嫌いなんだろう。

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坊ちゃんと身体を繋ぐようになってから半年。
やめなければ、離れなければと思うのに、ここまでズルズルと続けてきてしまっている。

身を清めた坊ちゃんはいつものようにすぐ眠ってしまう。
私もいつもならすぐ自室へと下がるのだが、最中に様子がおかしかった坊ちゃんが気にかかり、部屋にとどまった。


最中でさえ泣くことがない坊ちゃんの涙。

『…ふ、っ、あはははははっ!』

アレは何だったのだろうか。
サーカスの時と同じだ。底にナニかを隠している、悲痛な声。


『お前が好きだ、セバスチャン』


すべてのきっかけとも言えるこの言葉。

驚きはしたが、そこでようやく自分が抱いてきた感情の正体に気づくことができたのだ。


魂の執着以外の、この感情を。


━━━そして、怖くなった。

貴方が離れていくことが。
貴方をいつかこの手で殺すことが。
貴方に関する、何もかもが。


『では、私と“このような事”をしてもいいというのですね、貴方は』

押し倒してこういえば、トラウマのある坊ちゃんなら私を拒絶すると思った。
拒絶して欲しかったのだ。

なのに。

『…ああ』

トラウマを超える想いを私に向けてくださっている。
その事実を突きつけられた。

(あのときの声も、もしかしたら…)

あの笑い声の様に、悲痛に満ちたものだったかもしれない。

だって、貴方の顔には。
絶望と、悲しみと、哀愁と、諦めが浮かんでいたから。


好きだ、と。
愛している、と。
告げられなかっただけなのに。


「なあ、セバスチャン」





「はい?」







お願いだから、






「もう終わろう」







傍にいて。




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