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セバシエでシリアス
セバスチャンのことが好きだった。
悪魔としてしか見ていなかったあの男への想いを自覚したのはいつだっただろう。
「何で、あいつなんだ…」
脳裏には、ほんの数時間前の出来事が蘇る。
━━━
━━━━━━
━━━━━━━━
「…好きです」
言われた言葉を理解するのに少し時間はかかったけれど、どんな意味で?なんて聞くことはしなかった。
できなかった。
「セバスチャ…」
「……好きなんです」
もう一度言われて、あぁ、本気なんだ、と思った。
セバスチャンは熱の篭もった目で、じっと僕を見つめてきた。
僕だってそこまで鈍感じゃない。
涙が零れそうだった。
ずっと大切にしまっておこうと思っ た気持ちを、外に出してもいいんだって思えた。
──僕もだ、セバスチャン。
どれほどの覚悟で言ってくれたのか。
手袋が破れるんじゃないかと思うくらい強く握りしめた、セバスチャンの手が震えている。
嗚呼、僕のためにそんな痛い思いしないでくれ。
自分の想いを告げて、その手に触れて、微笑んで、セバスチャンの想いを受け入れれば。
嬉しそうに微笑みながら、抱き締めてくれたのだろうか?
夢にまで見た光景を思い浮かべた瞬間、うるさく警鐘が鳴り響いた。
大きく頭を振る。
僕は、そんな夢を見たらいけない。
その手を取ってはいけない。
やめろ、ダメだ。
僕じゃダメなんだ。
想いを伝えたいと暴れる恋心を無理矢理押さえ込んだ。
「止めろ、二度とそんなことは言うな。僕は、お前のことなんて何とも思っていない」
絶望にも似た顔をしたセバスチャン。
本当は、好きなんだ。
そんな顔、してほしくない。
嫌い、なんて言えなかった。
拒絶には、もっとも適した言葉だろう。
でも、僕にとっては偽りでも、告げてしまったらセバスチャンの中でそれが事実として受け止められてしまう。
それは、絶対に嫌だった。
それでも、どうか。
この拒絶が、お前に届きますように。
肉親を亡くしたときにすら出なかった涙が、頬を伝った。
━━━━
━━━━━━━
━━━━━━━━
「はぁ…」
気まずい空気のまま、afternoon teaの時間になった。
早々にセバスチャンを部屋から追い出し、一人で紅茶を啜る。
その紅茶をみて、セバスチャンの瞳を思い出す。
「くそっ!」
ファントムハイブ家当主として品がない言葉を吐き出し、残った分を一気に煽る。
思い出すのは、嫌でもセバスチャンのことだ。
(僕ではあいつを幸せにできない。…だって、僕はこんなにも汚れているんだから)
あの一ヶ月で受けた陵辱。
作り替えられた躯。
きっと、セバスチャンはそれでもいいと言ってくれるだろうけど。
僕は幸せになってはいけないんだ。
(とにかく僕に、お前に愛される資格なんて。愛してもらえる資格なんてないんだ)
感覚が蘇る度に実感する。
「…好き、だ。…好きなんだ」
僕なんかが言ってはいけない言葉だけど。
誰もいない今だけは口にさせて。
僕は、本当は。
セバスチャンの隣で、幸せに笑いたかった。
セバスチャンのことが好きだった。
悪魔としてしか見ていなかったあの男への想いを自覚したのはいつだっただろう。
「何で、あいつなんだ…」
脳裏には、ほんの数時間前の出来事が蘇る。
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「…好きです」
言われた言葉を理解するのに少し時間はかかったけれど、どんな意味で?なんて聞くことはしなかった。
できなかった。
「セバスチャ…」
「……好きなんです」
もう一度言われて、あぁ、本気なんだ、と思った。
セバスチャンは熱の篭もった目で、じっと僕を見つめてきた。
僕だってそこまで鈍感じゃない。
涙が零れそうだった。
ずっと大切にしまっておこうと思っ た気持ちを、外に出してもいいんだって思えた。
──僕もだ、セバスチャン。
どれほどの覚悟で言ってくれたのか。
手袋が破れるんじゃないかと思うくらい強く握りしめた、セバスチャンの手が震えている。
嗚呼、僕のためにそんな痛い思いしないでくれ。
自分の想いを告げて、その手に触れて、微笑んで、セバスチャンの想いを受け入れれば。
嬉しそうに微笑みながら、抱き締めてくれたのだろうか?
夢にまで見た光景を思い浮かべた瞬間、うるさく警鐘が鳴り響いた。
大きく頭を振る。
僕は、そんな夢を見たらいけない。
その手を取ってはいけない。
やめろ、ダメだ。
僕じゃダメなんだ。
想いを伝えたいと暴れる恋心を無理矢理押さえ込んだ。
「止めろ、二度とそんなことは言うな。僕は、お前のことなんて何とも思っていない」
絶望にも似た顔をしたセバスチャン。
本当は、好きなんだ。
そんな顔、してほしくない。
嫌い、なんて言えなかった。
拒絶には、もっとも適した言葉だろう。
でも、僕にとっては偽りでも、告げてしまったらセバスチャンの中でそれが事実として受け止められてしまう。
それは、絶対に嫌だった。
それでも、どうか。
この拒絶が、お前に届きますように。
肉親を亡くしたときにすら出なかった涙が、頬を伝った。
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「はぁ…」
気まずい空気のまま、afternoon teaの時間になった。
早々にセバスチャンを部屋から追い出し、一人で紅茶を啜る。
その紅茶をみて、セバスチャンの瞳を思い出す。
「くそっ!」
ファントムハイブ家当主として品がない言葉を吐き出し、残った分を一気に煽る。
思い出すのは、嫌でもセバスチャンのことだ。
(僕ではあいつを幸せにできない。…だって、僕はこんなにも汚れているんだから)
あの一ヶ月で受けた陵辱。
作り替えられた躯。
きっと、セバスチャンはそれでもいいと言ってくれるだろうけど。
僕は幸せになってはいけないんだ。
(とにかく僕に、お前に愛される資格なんて。愛してもらえる資格なんてないんだ)
感覚が蘇る度に実感する。
「…好き、だ。…好きなんだ」
僕なんかが言ってはいけない言葉だけど。
誰もいない今だけは口にさせて。
僕は、本当は。
セバスチャンの隣で、幸せに笑いたかった。
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皆さま こんばんは。
ブログ開設するタイミングが悪かった珠羅です。
…定期考査がもうすぐだったことを忘れておりました (´・_・`)
そろそろ準備をしなければマズいです。
ブログ開設し、『さあ書くぜ!書いてやるぜぇぇ!!』と意気込んでおりましたところ、友人に『定期考査近いのに珠羅余裕綽々!ww』と言われ我に返りました (・∩・)ショボン・・・
準備に追われるため、他のセバシエサイト様をのぞく余裕もありません (-ε-)↓
テストは爆ぜろぉ ┌(┌ ^o^)┐
講義の間に少しずつ書いてますので、もうしばらくお待ちくださいm(_ _)m
これから、黒執事NAVIに登録申請してから勉強したいと思います。
それでは ( ・∀・)ノシ
ブログ開設するタイミングが悪かった珠羅です。
…定期考査がもうすぐだったことを忘れておりました (´・_・`)
そろそろ準備をしなければマズいです。
ブログ開設し、『さあ書くぜ!書いてやるぜぇぇ!!』と意気込んでおりましたところ、友人に『定期考査近いのに珠羅余裕綽々!ww』と言われ我に返りました (・∩・)ショボン・・・
準備に追われるため、他のセバシエサイト様をのぞく余裕もありません (-ε-)↓
テストは爆ぜろぉ ┌(┌ ^o^)┐
講義の間に少しずつ書いてますので、もうしばらくお待ちくださいm(_ _)m
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