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bad endです。
そして短いです。
それでもよろしい方はどうぞ。




『契約者に恋をする』

悪魔の、禁忌の一つ。
風の噂で聞いたときには、鼻で笑った。

(悪魔が脆弱で、自らよりも劣る、人間などに…)

恋をするはずがないと。



『絶対なんて絶対に無い』

この世の最大の矛盾。
不変のモノなどあり得ない。

(だって、何だって常に変わり続けているから…)

気持ち─感情─だって、例外ではない。



お互いに惹かれ合った。

姿が見たい。
声を聞きたい。
触れたい。
側にいたい。

──彼にどう思われているか、知りたい。



「…坊ちゃん」
「僕は、セバスチャン。お前のことが…「それ以上は仰らないでください」」


拒絶をおそれながらも、迷いの無かった瞳が揺れる。


「…人間ごときが、何を言っているんですか?」


違う。
こんなことが言いたかったのではない。


「私に何を望むというのです?」


望んでいるのは私の方だ。
ドロドロと濁った欲が体を渦巻いているくせに。

本当なら、あなたが告げたい告白。
それに、イエスと答えてしまいたい。


『恋い慕われた契約者は、契約した悪魔に殺される』


…答えられない。
応えられない。

一瞬の幸せでいいから、この手にあなたを捕らえたい。
だが、私はソレを許しはしない。


「私はあなたを愛しませんよ」


嘘をつくな、という命令を、初めて破った。


美学より、あなた。

美学。
矜持。
理性。
身体。


何が傷ついたって、崩れてしまったって。
あなたは傷つけたくない。


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PR
のうさぎ様

サイトへの訪問、そして蜃気楼を読んでいただきありがとうございました。
お返事遅れて申し訳ありません。

そして、コメントとても嬉しかったです(*^^)
あの一言がどれだけ励みになることか…。
私が号泣しました(T^T)

ありがとうございました。
これからもHEAVEN OR HELL ?をよろしくお願いします。

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最近、妹の影響で黒バスにハマってしまいまして。(*^^)
書いてみることにしました!

リンクの一番上の『迷い猫』が新しく作った黒バス用のブログです。
しばらくは作品はないと思うんですけど、気が向いたらのぞいてみてください。

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ボカロ曲、「魔女」からを聞いて思いついた話です。
普段ボカロ聞かないんですが、これは好きです!
興味がある方は検索かけてみてください。
巡音ルカの曲です。
シエルは駒鳥をイメージしてください。

魔女=シエル
王子=セバスチャン
魔女狩り=グレル


さあ、見てごらん。悲しいお話。さあ、ハンカチの用意忘れずに



ぶわ、と風が吹いた。
その風の所為でカチュームが飛んでいってしまった。


(嗚呼、新しいものを買わないといけないかな…)


カチュームを目で追うと、立派な身形をした青年がカチュームを手にしていた。
礼を言うため、青年に駆け寄る。


「ありがとうございます、拾ってくれて」
「いえ、お気になさらず」


あるところに魔女がいたそうな。ある王子と恋をしたそうな


…僕は、魔女だ。
彼…セバスチャンの身分を聞くと、やはりというか、王子だという。
この地域は他の地域に比べて魔女狩りは盛んではないものの、警戒するに越したことはない。
だから、ここからもさっさと立ち去るつもりでいたのだ。

…でも。


時を止める魔法忘れるくらいの幸せな時は過ぎていく


それから、僕とセバスチャンは度々会った。

側にいられるだけで良かった。
でも、次第にもっともっとと…。


「…シエル」
「何だ?」
「愛してますよ」


囁いてくれる、愛の言葉。


「僕もだ。セバスチャン」


いつかは離れていく。
なのに、離れがたくて、離れたくなくて。
いろいろなものを偽っている僕。

薄く張った氷の上を歩いているような感覚。

崩壊の時は、すぐに訪れた。


「ちょっとアンタ。さっきこいつと一緒にいたわよね?」
「…はい、それが、なにか?」
「アタシは魔女狩り人なの。で、こいつは魔女。狩るべき対象なのよ」


「シエル、貴方は私を騙していたんですね…っ」
「セバスチャン、僕はっ…!」


何も、言えないまま長かった髪をばっさり切られた。


十字架に抱かれ空仰ぐ


「セバスチャン…!『 Penitenziagite! Penitenziagite!(悔い改めよ)』」


観衆が叫ぶ声に、僕の声はかき消される。


…もう、いい。
セバスチャンは……。

この愛さえ魔術と呼ぶのなら。
炎でも何でも放てばいい。


『Penitenziagite! Penitenziagite!(悔い改めよ)』



献身は虚無と化し、美徳は悪徳に変わり、いまや総てが道を外れて狂っている


愛して、愛された。
偽ったことが、出会ったことが罪だというのなら。


「かの罪なる魔術に審判を!この聖なる炎を放つがいい!」


赤い髪の魔術狩り人が叫ぶ。


目から、何かが零れ落ちた。
涙ではないことは、僕が一番よくわかっている。
…血だ。

魔女は、涙を流せない。
代わりに、命を削って目から血を流すのだ。
赤い、紅い、血を。


「この血の涙の理由を忘れるな!」


十字架にかけられても、魔術は使える。
僕は、姿を変えて飛び去った。


「…シエル!」


…もう、何も聞こえない。
もう、僕が愛し愛された人は、どこにもいないのだ。


「さよ、なら」


かく空しき人の愚かしさ。
愛は、なんて儚いのだろう。

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素敵サイト様一件お迎えしました!
イラストサイト様です(*^^)

Muscatel Flavour  MANA様


呟くところでお願いし、リンクフリーに甘えさせていただきました!

MANA様の描くセバシエが素敵すぎて(*´Д`*)
リンクから飛ばれる際は、マナーを守ってくださいね(*^^)

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